呉羽真弓  3点目、町長の公約の子育て支援ナンバーワンの町を目指すを問う。
 1点目の質問します。今までの議員時代のご提案に基づき、子育てを地域で支える仕組みづくりをつくっていくというこ
とだと思いますが、町長自身も3人の子育てのご経験から不安感とか孤独感を払拭する取り組みを考えたいと先日も質問の答弁で言われております。

考えられている具体的な取り組みについていま一度お聞かせください。
 
 また2点目、次世代育成ニーズ調査が昨年度予算およそ140万かけてとられました。結果、公表されて手元にいただきましたが、これは各自治体が次世代育成支援対策推進法の制定により今年度中の行動計画を策定しなけばならないもので、そのためにニーズ調査をすべきとされたものによります。8月にはおそらく京都府にこの集計結果を報告されたと思います。
今後の進め方についても厚生労働省の通知にありますスケジュール例にのっとり進められていくのでしょうが、現在の木津町での状況、そして今後の進め方についてお聞きしたいと思います。


民生部長   呉羽議員の3番目のご質問にお答えいたします。
  かつての地域は家庭と家庭、また人地域のつながりが厚く生活に密着したものでございましたが、現在は職住分離が進んだことによりまして、地域とのつながりが薄くなってきております。また生活環境が整備され、さまざまなサービスが充実したことが、結果として地域住民の助け合いの場や機会を減少させ、他人への関心も薄れてまいりました。

すなわち個々の生活を大事にし合うことが一方で、地域の人々にかかわることを難しくしてきたところでございます。

  先に本町が実施した次世代育成支援行動計画策定に向けたニーズ調査におきましても、子育てに不安や負担を感じていると答えた保護者が半数以上ございました。特に子育てに専念している母親に負担感や不安感が広がっているなど地域とのつながりが薄いことが結果として不安感、孤立感を抱かせる一つの要因となっているのではないかと考えております。かつて地域には子育てを支える力がありましたが、現在は失われてきており、新たな支え合う力を構築する必要がございます。

また行政が中心となって進める支援は当然のこととして、地域の人たちのつながりによる支え合いが子育ての不安
感や孤立感を払拭していくための礎となるものと考えております。したがいまして、各種団体による相談やボランティアによる活動などさまざまな施策を検討してまいりたいと考えておりますので議員におかれましてもお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

  次に次世代育成支援行動計画の策定状況につきましては、子育て支援を総合的に進めていくためには、その業務が本町の組織におきましても多岐にわたりますことから、関係する職員で構成いたします庁内検討委員会の立ち上げを進めているところでございます。これら庁内検討委員会での議論を踏まえ、次世代育成支援行動計画の策定委員会で、より一生議論を深め、年度内での計画策定を目指していくこととなります。

この計画の策定に向けましては、先にニーズ調査を実施し、住民ニーズの把握に努めてきたところでございますが、計画策定には現在子育てをしている保護者の皆様にも参画いただくなど実のあるものにしていきたいと考えておりますので議員におかれましてもお力添えを賜りますようお願い申し上げます。


呉羽真弓 再質問させていただきます。町長の公約でしたし、町長に答えていただきたかったのですが、改めて町長に答えていただけたらと思います。

地域で子育てを支え合う支援をしていくというふうにおっしゃっていただいたと思いますけれども、今後の取り組みをこ、の地域で子育てを支え合う仕組みづくりに向けて河井町長の思いをできたら聞かせていただきたかったです。ご承知のように次世代育成支援対策推進法3条を基本理念に、「父母その他の保護者が子育てについて第一義的責任を有する」とうたわれておりまして、また行政の責務は「子育てしやすい環境を整えること」にあるわけです。

憲法の13条や19条にもあるように市民の心の自由を束縛することは許されないことなんです。そこで河井町長が議員時代、二度にわたってご提案され、今回の9月22日の京都新聞の文中にも挙げられております、ブックスタート事業についてお聞きしたいと思います。

乳幼児健診の際に、保護者の方へ絵本の大切さやおもしろさを伝えるために本を贈りたいと言われておりますが、幼稚園の子供たち一人一人に配られている絵本についても自分で選びたい、一律には渡してほしくない、むだだと思うと言われる方も実際おられるくらいです。本選びに関しては、与えられるのではなく選択したい方が多いように感じております。
行政がお金を出して環境づくりをすることとそうではないことをニーズ調査の結果も踏まえトータルで検討していただけたらと思いますが、ブックスタートについてのお考えをお聞きしたいと思います。

それと庁内の検討委員会を関係する機関等を含めて、全庁的に取り組むというふうに言われたかと記憶しておりますが、教育委員会等も含めて取り組むということでいいのでしょうか。またその後、計画されている策定委員会には市民の方の、つまり子育てにかかわっている方も入っていただくということで、それはとてもいいことだと思います。

当事者が参加するという意味にとどまらず、多様な市民がまたみずからの問題として議論につく場として、また今後それを進めていくにとっても必要かつ重要なことだと思います。

京都市でも公募の参加によって非常に問題意識の高い方が応募されたように聞いております。ぜひ先の住民参加の考え含め住民を含めて推進していけるものになってほしいと思います。


民生部長 呉羽議員の再質問にお答えいたします。

 地域で子育てを支え合う、これにつきましては先ほども申し上げましたが地域の人たちのつながりによる支え合いが子育ての不安感や孤立感を払拭するための礎となるものと考えております。したがいまして、各種団体による相談やボランティアによる活動などさまざまな施策を今後十分に検討してまいりたいと考えておりますのでよろしくご理解をいただきたいというふうに思います。

 次にブックスタートの件でございますが、現在保健センターにおきましては乳幼児健診等の待ち時間を利用いたしまして、親子でゆっくり絵本を読んでいただくことを目的といたしまして絵本を増量するなど絵本コーナーの充実を図っているところでございます。また図書館におきましても絵本の読み聞かせの会や案内、お勧め絵本の紹介などを行うなどさまざまな機会を通じてスムーズにブックスタートが進められるように啓発をしているところでございます。

今後におきましても絵本を通じた親子の意義を広く啓発してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解をいただきたいと思います。
 
委員の参画につきましては改めて申し上げるまでもなく、次世代育成支援対策推進法の中には、行動計画の策定に当たりましてあらかじめ住民の意見を反映するための措置が不可欠な要件とされております。その具体的な対応策といたしまして、地域協議会の活用が規定されているところでございます。どのような方に委員として参画していただくかは今後の検討課題でございますが、実際に議員ご指摘のように子育てをされている保護者のみならず各種の団体を代表する皆様にも広くご参画いただくことによりまして、次世代育成支援行動計画策定委員会が住民全体の合意形成期間として位置づけられるばかりでなく、行動計画に盛り込む内容につきましても広く地域住民のニーズを反映したものと考えております。ご理解を賜りますようお願いを申し上げます。


町長  子育て支援についての私の考え方をお話しさせていただきます。
どういうものを考えているのかということでございましたが、私は国づくりは人づくりと申しますように、やはり21世紀を支えていく子どもたちを元気にすくすくと育てていくのは、私たちの使命だと考えております。その中で梅美台保育園が来年の7月に開所されますが、その中で一時保育の設置、また今後はこれは病院とも連携が必要になってまいります、病後児保育も進めていければと、このように考えております。

また地域で子育てということでありますが、子育て支援センターの中におきましては民生児童委員の皆様、そしてボランティアの皆様、そして厚生保護婦人会の皆様といろんなボランティアの方々、委員の方々が参加していただいて子育てにかかわっていただいております。

私はこれからはいろんなボランティアの方々にいろんな面で子育てについて支えていただけるよう施策について考えていきたいと、このように考えております。

 またブックスタートにつきましては、本を通じて親子の触れ合いを深めていく、また本は心豊かな情操教育の一環にもなると考えておりますので、また本の読み聞かせなどについてはボランティアの方々にも協力してもらえたと思っております。
 
本の選択については自分で選びたいという声があるということも今お聞きいたしましたので、今後の施策の実施に向けましては十分いろんな方のご意見を聞かせていただいて実施できたらと思っておりますので、その点またいろんなご意見を聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。


呉羽真弓  子育て支援策、地域づくりも含めて子育て支援て何なんだろうというふうにいつも私もよく思うわけなんですけれども、自分が子どもを育ててる間に何を支援してほしかったんだろうと考えるわけで、やはりその当事者である人たちというのは今ニーズを持っていらっしゃるわけで、やっぱりその人たちを取り込んでというか、その人たちと一緒に策定委員なり推進していっていただきたいなと思うんです。

育児休業を取る、育児休業というのは子どもが1歳までの間、男性も女性も取れる育児休業というのがありますけれども、先ほど木津町の役場内でどういうふうに取られているのかなって人事課の方に聞かせていただきましたら、何と現在の時点で4%、12人の女性の方が取られていて、男性については今まで全くなかったというふうにおっしゃってましたので、そういう働き方を一方ではやっぱり男性も女性も地域も含めていろんなことを男女協働の中でしていくと、それがやっぱり核家族化が進んでいるこの時代に育児が本当にして楽しめるというふうに、やっぱりパートナーとの関係の中でも育児、子育て支援ということがかかわってくると思いますので考えていただきたいなと思います。


また、例えば保育サポーターの問題などなんですけれども、再質問で最後にこの問題、ちょっと最後になってしまったんですけれども、聞かせてください。
  
 実際、私4年ほど前に高の原小学校のPTAしたときに家庭教育講座という社会教育課の事業をPTAと一緒に共催でやらせてもらったんですけれども、そのときに講演会等を企画し、保育サポーターさんの制度を活用させてもらいました。

実際やっぱり小さい子どもさんをお持ちの小学生に子どもさんがいてても、なかなかそういう場所に出かけていける機会の少ない人たちが、やはり身近な学校の中でPTAなりがそういうことをしてくれると、やっぱり自分の1人の時間も
持てるし、またそういうところに行けてまたリフレッシュするというふうに聞かせてもらって、今なお4年、5年経ってますけれども、いろんな行事のときに高小では保育サポーターさんに来ていただくようなことをされてます。

また女性センターでの取り組みなどはやっぱり保育サポーターさんつけられているようですけれども、これは子育て支援というならば、やはりそういう全町的な研修であるとか講演会、例えばパソコン教室だとか,例えば研修で子どもを連れてはだめですよみたいな研修とかもあるように聞いてますが、そういうことをいま一度全町的に考えてみるということもひとつ子育て支援する、木津町に行ったら講演会行くのもみんなサポーターついているんだよという、そういう形で子育て支援になるのではないかと思いますが、聞かせていただきたいと思います。


町長  子育て支援につきましては、私はできるだけ精神面でも支えていきたいと、このように考えております。子育てについての大切さ、また子育てについての大変な思い、その面についても十分にお話を聞かせていただき、精神面で十分な支えができるような、そういったものを考えていきたいと思います。
 
 それと保育サポーターにつきましても女性がいろんな面でいろんなところに参加できる、このことは本当に大切なことだと思います。私も小さい子どもを抱えていますときには、なかなか自由がきかなかったということも現実に感じておりましたので、この点についても前向きに考えていきたいと思っております。よろしくご理解のほどをお願いいたします。